タイトル | アーカイブ創り |
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会期 | 2018. 12. 5 ~ 2019. 3. 11 |
会場 | 企画展示室 1 |
2007年5月、国立民俗博物館の民俗アーカイブがオープンしました。アーカイブの運営に挑んだ国立博物館としては最初の事例でした。現在に至るまでさまざまな試行錯誤もありましたが、一百万点以上の資料を収集し、所蔵しています。今回の特別展は過去10年間余りの資料収集活動を振り返り、これからの方向性を模索するため設けられました。また、今だに不慣れな博物館のアーカイブをご紹介する場でもあります。
資料の収集から始まるアーカイブはまだ創りの最中でありますが、民俗アーカイブは既に我々の暮らしに関わる多くの記録を積み重ねています。口伝えられた大昔の話から我々が生きてきた近い日常の姿まで、その種類が多様で内容も豊富です。この膨大な資料を一回の特別展だけですべてご紹介することはできません。したがって、今回は「なぜ民俗アーカイブを創ったのか」、「誰が資料を収集したのか」、「集まった資料はどう整理するのか」、「どう活用するのか」など、アーカイブ創りに係わる全般的な理解を目的に仕立てました。また、今まで収集してきた資料をまとめ、《人生事の風景》をテーマに生涯に関する記録を繰り広げます。 今回の特別展をきっかけに、民俗アーカイブ10年間の活動を照らし出すと同時に次の10年間の計画が立てられたらと存じます。また、ご紹介した資料を通じて多忙な日常の中で何気なく過ぎ去る我々の生活を振り返ってみることができる、意味のある機会になることを期待します。 |
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掲載日 | 2019-01-18 |