造船術と航海術が発達されなかった昔、人々は海を死と転生、神様と理想郷の空間として認識していた。それで海は近づきにくい未知の世界であり、憧憬の対象だった。技術文明の発達によって海の路がからりと開かれて我々の生活領域も海のあの奥まで広がるようになった。海の路は、荒々しい自然環境によっていろいろな制約があったが、陸路に劣らず人々と物が交流される通路だった。今度の展覧会は、海洋史と東北亜の海上交流の主役であった我々の先祖の姿と、海という畑を耕して生きている今の漁村の人々まで、またもう一つの地、海に生きる我々の多様な姿を展示した。