寄贈特別展の開催に際して李東寧は、「萬人傘」と「御賜花」などの576件946点の貴重な祖先の遺品を展示・研究資料として活用させたいという希望のもとに、2009年から2回にかけて博物館に寄贈した。その中で、一族の象徴である「萬人傘」は、萬人の名前を縫い入れた日傘であり、善良な官吏のための贈り物であった。今回の展示では、寄贈者の高祖父である李晩耆の一生を通じて、「萬人傘」の美風良俗と寄贈の意味を再度考える機会になれば幸いである。